HIVとクラミジアが怖い理由 | 性感染症(性病)検査完全ガイド
この実話を読んで、あなたは自分に関係ない話だと言い切れますか?
29歳の俊夫は、結婚して3年目に妻の晴美さんが妊娠しました。待望の赤ちゃんです。
俊夫はむろん喜んだのですが、同時に晴美さんに不満を抱くようになりました。
それは、晴美さんが妊娠が分かってからセックスに応じてくれなくなったからです。
ついに欲求不満になった俊夫はソープランドに3回、ピンサロに10回近くも通って
しまいました。
そして、いよいよ出産2ヶ月前になったとき、晴美さんは実家に戻って出産準備に入りました。
その後、俊夫は晴美さんの実家を2度訪れ、その度に晴美さんとセックスをしました。
晴美さんはお腹の赤ちゃんを気づかって心配したのですが俊夫は気にも止めませんでした。
そして、いよいよ出産予定日となり、俊夫の出張先へ男の子誕生の電話が入ります。
俊夫は喜び、大急ぎで晴美さんのいる病院に駆けつけました。
しかし、そこで待っていたのは俊夫が楽しみにしていた親子3人が顔を合わせるシーンでは
ありませんでした。
晴美さんは俊夫の顔を見るなり、
「あなたの責任よ!」
と言いながら、泣き崩れたのです。
何と、生れて来た赤ちゃんはクラミジア肺炎を起こして生命の危機にひんしていました。
俊夫が風俗でクラミジアをうつされ、それを妻の晴美さんへうつしてしまったのです。
出産直前でうつされたため、感染に気付かず晴美さんは男の子を生み、母子感染して
しまったのです。
当然、その後の検査で俊夫がクラミジアに感染していたことは分かってしまいました。
俊夫が待ちに待った楽しい親子3人の暮らしは、一時の寂しさ、欲求不満を晴らすための
遊びのせいで台無しになってしまったのです。
これは「性感染症対策マニュアル」(同文書院)と言う本に紹介されている実話です。
実話紹介はここで終わっていましたが、その後この夫婦がどうなったのかは想像に難くありません。
そして、この実話は性感染症のもつ3つの怖さを端的に物語っています。
●性感染症は誰でも感染する可能性がある。
●今回のクラミジアのように、感染しても自覚症状が出ない病気もあり、知らないうちにうつされ、
知らないうちにうつしてしまう。知らないうちに被害者にも加害者にもなる。
●例え自覚症状が出なくても体内で感染は進み、思わぬ重大な健康障害につながることがある。
さて、あなたご自身はこの実話のような心配は全くないと言い切れますか?
実際問題、この手の話は実は珍しくありません。恋人同士でもご夫婦でも、男性の方が性風俗に
遊びに行って病気をうつされ、それを恋人や奥さんにうつしてしまうケースです。
ネット上の相談サイトにはかなりの件数でこのケースが書き込まれています。
(そのほとんどは女性側から書きこまれています。)
今回のようなケース、むろん悪いのは俊夫です。晴美さんに責任はありません。
俊夫にいい訳の余地はないでしょう。
私も俊夫が悪いと思います。でも、私には俊夫を責めたり非難する資格はありません。
なぜなら、私自身もかつて性風俗で遊び、深刻なHIV感染疑惑に悩んだからです。
私は性風俗で遊んだ後に全身に発疹が出たり、帯状疱疹にかかったりして、間違いなく
この症状はHIV感染の初期症状だと思いました。
元々が気が弱くて心配症の私は夜も眠れないほど不安になり、心の底からエイズ発症を
恐れました。
そしてどんなにか風俗で遊んだことを後悔し、自分を責めました。
私の場合、結局HIVには感染しておらず、自分で感染したと思い込んでいただけでした。
でも、それは単に運が良かっただけで、HIVに感染していてもおかしくなかったのです。
言うなれば私も俊夫と全く同類です。私も俊夫も、性感染症を軽くみていたのです。
風俗で遊んでも自分だけは感染しないと、根拠のない自信を持っていたのです。
あなたには私や俊夫のような、後から思い切り後悔することのないよう、性感染症について
しっかりした知識と情報を持って欲しいと思います。
非ホジキンリンパ腫のB-随伴症状は何ですか
何が怖いといって、「危険を知らないこと」ほど怖いことはありません。
何を予防するべきか、どうやって予防するべきか、それを知っていなければ自分の行っている
行為が危険なのか、安全なのかも分かりません。
まさに目をつむって大通りを横切るようなものです。運良く車が来ていなければ無事に横切る
ことが出来るけど、もしも車が来ていればぶつかります。
それを何度も繰り返せば、いつか必ずぶつかるときがきます。
あなたがすでに、
「もしかしたら、何かの性感染症に感染しているかも知れない・・・」
と、今現在悩んでいるとしたら、どうか今から私が説明する性感染症の怖さを知って下さい。
そして、1日も早く性感染症の検査を受けて下さい。
あるいは、あなたが
「自分は全く大丈夫、感染の心配なんて全くない!」
と、自信満々なら、それでも私の説明を最後まで読んで下さい。読み終わった後もなお、
あなたには無縁の話だと自信があるなら、それはそれでけっこうなことだと思います。
それでは今から、性感染症における早期検査がどれほど大事か、あなたに説明していきたい
と思います。
・・1.性感染症の検査が早期に必要なわけ
・
一口に性感染症と言っても色々なものがあります。HIV感染症(エイズ)、クラミジア感染症、
淋菌感染症、梅毒、尖圭コンジローマ、膣カンジダ症、トリコモナス症、性器ヘルペス、などなど。
しかし、どの性感染症についても共通して言えることは、早期発見、早期治療が大事と言うことです。
これは性感染症に限らず全ての病気について言えることであり、性感染症も例外ではありません。
ところが性感染症の中には、
ほとんど自覚症状がなく、感染に気がつかないものがあります。
そして、気がつかない間にも感染はどんどん進行し、何かの症状が出たときにはすでに重症化
していることがあります。
ここでは多くの性感染症の中から、特に要注意の性感染症を2つご紹介して、早期発見、早期
治療の重要性、必要性を改めてあなたに知って頂こうと思います。
私が自分の感染を疑ったHIV、冒頭ご紹介した実話の俊夫が感染したクラミジア、この2つです。
・・①HIV感染症(エイズ)こそもっとも注意すべき性感染症
・
早期発見では、HIV感染症が最も要注意です。
かつてHIVは感染すると平均余命は7年余りの致死的疾患でした。HIV感染から数年後に
エイズを発症し、回復することなく死に至る病気でした。
HIV感染の告知は数年先の死を意味していたのです。
しかし、現在では坑HIV医療が進歩し、HIVに感染してもエイズ発症前に見つかればエイズを
防ぐことが出来るようになりました。
きちんと治療を受ければ、25歳でHIVに感染しても平均余命は40年と言われています。
薬で治療を受けながら普通の生活を続けることも可能になってきました。
しかし、HIV医療の専門書によれば、これだけ医学が進んでも、エイズを発症する前に治療を
開始するのと、エイズを発症してしまった後に治療を開始するのでは、その後の生存率に大きな
差が出てしまうのだそうです。
残念ながら現在の日本では、HIVに感染した人の約30%は自分のHIV感染に気がつかず、
「いきなりエイズ」を発症しています。(エイズ動向委員会資料による)
エイズ発症まで何も自覚症状が出ないゆえの悲劇です。
そして更にやっかいなことに、近年HIV感染からエイズ発症までの潜伏期間が短くなっていると
報告されています。
厚生労働省エイズ動向委員会の岩本委員長が、2010年11月9日、日本記者クラブで行った講演に
よれば、
「エイズの潜伏期間は8年から10年ではなく、4年程度で発症の報告が多くなっている」
そうです。
こうなると、ますます「いきなりエイズ」のリスクは高くなり、エイズ発症前に治療を受けるチャンスは
減っていきます。
白目を向上させる方法
従って、あなたにHIV感染の不安が少でもあれば、1日でも早く保健所でHIV検査を受ける
ことをお勧めします。
HIV感染症はまさに早期発見があなたの命を救う典型的な例と言えます。
・・②クラミジア感染症はもっとも感染者が多い性感染症
・
HIV感染症(エイズ)を最も危険な性感染症とするなら、クラミジア感染症は最も感染者の多い
性感染症です。
日本にはクラミジア感染者が100万人以上いると言われています。
なぜこんなに感染者が多いかと言うと、感染しても自覚症状が出にくいからです。
男性の50%、女性の80%は自覚症状がないとされています。
あなたは気がつかないうちにクラミジアをうつされ、次はあなたが誰かにうつしてしまうのです。
それゆえ、二次感染は次々と広がっていきます。
実話の中で俊夫が知らないうちに風俗でうつされ、知らないうちに晴美にうつしてしまったように。
しかし、自覚症状が出にくいからといって、症状が軽い訳ではありません。
症状が出ないままにあなたの体内では感染が進行していきます。
あなたが男性なら、尿道炎から前立腺炎、副睾丸炎と重症化していきます。治療開始が
遅いと症状が慢性化したり、後遺症が残ることもあります。
また、あなたが女性なら、子宮頸管炎、尿道炎、子宮内膜炎、卵管炎、腹膜炎と重症化して
いきます。
そして、不妊症や子宮外妊娠、早産、流産の原因にもなります。
実際、不妊治療を受けた段階で初めてクラミジア感染に気付いたという女性の話も珍しくありません。
そしてここでも実話のように、母親がクラミジアに感染したまま出産すると母子感染によって、生れてくる
赤ちゃんに健康障害が出ます。
このような重大な健康障害を引き起こすクラミジア感染症も早期に発見できれば抗生物質の
投与により、2週間程度で完治出来る性感染症です。
早期発見のケースと重症化のケースではあまりにダメージに差があります。いかに早期発見、
早期治療が重要かお分かり頂けると思います。
・
以上、HIV感染症とクラミジア感染症の2つの性感染症を例に、早期検査の重要性、必要性を
説明しました。
ここではHIV感染症、クラミジア感染症を例にあげて説明しましたが、他の性感染症でも事情は
全く同様です。
例えば、梅毒もかつては致死的疾患でしたが、現在では薬で治ります。むろん、早期治療開始が
大事なのは言うまでもありません。
また、クラミジア感染症と並んで感染者が多いのが淋菌感染症です。こちらも自覚症状が出にくい
性感染症であり、クラミジア同様、発見が遅れれば重症化することがあります。
繰り返しになりますが、性感染症はどの病気も早期発見により症状が軽いうちに対処することが
大事です。
時間も費用も少なくて済むし、あなたの苦痛も軽く済みます。反対に重症化してから治療を開始
すれば、症状の回復が遅かったり、後遺症が残ることもあります。
・・2.性感染症の検査を妨げる要因
・
性感染症に早期検査が大事なことはお分かり頂けたと思いますが、現実問題としては重症化
するまで検査を受けない人が大勢います。
なぜ性感染症の早期発見が出来ないのか、その要因を3つほど上げてみます。
あなたにも心当たりがありませんか?
・・①自覚症状がない
・
先に例を出したHIV感染症、クラミジア感染症、淋菌感染症などは自覚症状が少ない性感染症です。
人は自分の体に何も異常がなければ、自ら進んで検査を受けようとはしません。
あなたもそうではありませんか?
これは何も性感染症に限ったことではありません。生活習慣病やがん検診なども同じです。
そして症状が出たときにはすでに重症化しており、場合によっては手遅れということもあります。
あなたの手を大きくする方法
「もっと早く検査を受けて見つけていれば・・・」
そんな後悔の念にかられることになります。性感染症は自覚症状が出なくても、あなたに
感染の不安があれば検査を受けることをオススメ致します。
少なくとも、私や俊夫のように性風俗で遊んだ経験のあるあなたは必須です。
・・②危機感がない
・
そもそも感染に対する危機感がない、と言う要因もあります。
自分がHIVに感染するなんて、あり得ない。自分だけは大丈夫。
あなたもそう思っていませんか?
公的医療機関のサイトでよく目にするのは、HIVに感染し「いきなりエイズ」を発症した人の
言葉です。
「まさか自分がHIVに感染するなんて、夢にも思いませんでした・・・」
ほとんどのエイズ患者がそう言うのです。
でも、その人たちがHIVに感染しないと思った根拠は何もありません。自分がかってにそう決め
込んだだけなのです。私自身もそうでした。
性感染症の感染ルートは性行為です。このあまりに日常的な感染ルートを私たちは完全に断つ
訳にいきません。
それゆえ、コンドームなどの予防策を講じることになるのですが、ここでも危機感のなさが出て
しまいます。
●今日はコンドームがないけど、今日だけなら大丈夫だろう。
●大好きな相手とのせっかくのムードを壊したくない。
●今までも大丈夫だったし、今度も大丈夫だろう。
これらは単なる思い込みであって、感染予防には何の根拠にもなりません。
何が怖いか、何が危険かを知らないこと、これこそが最も怖いことです。
まずは性感染症に対する正しい知識、情報を知ることが大事です。過剰な危機感は感染者に
対する偏見や差別につながる可能性もありますが、適切な危機感はあなたの身を守ります。
・・③保健所、病院に行きたくない、行けない
・
あなたもよくご存知のように、HIV感染は保健所で匿名・無料検査が可能です。更に多くの
保健所では、HIVと同時にクラミジアや梅毒、C型肝炎などの性感染症も検査してくれます。
普通に考えたら、無料・匿名なのだから多くの人に利用されていると思いがちですが、実際は
そうではありません。ここ数年、保健所での検査件数は低下する一方です。
これはHIVへの感心が薄まっているのが原因だとされていますが、それだけではありません。
保健所の検査は匿名とは言え、無人検査ではなく対面検査です。これを嫌う人はけっこういます。
世間体を気にしたり、保健所職員との面談を嫌うのです。
私の友人にもそんな人がいました。比較的年齢が高い人ほどこの傾向があるように思います。
また、病院では匿名検査は出来ませんし、今度は変な医者に診察されるドクターハラスメントを
怖がる人もいます。あるいは、検査を恥ずかしがる人も多くいます。
こうした理由で病院での性感染症検査をためらう人がいるのです。
もしかして、あなたにも当てはまりませんか?
この他にも仕事や家庭の都合で時間が取れない、遠くて行けないなどの理由で検査をためらって
いる人がいます。
でも、いかなる理由があろうとも、感染不安があるなら一刻も早く検査を受けるべきです。
万一何かの性感染症に感染して、重症化したときの健康障害を思えばきっと決断出来るはずです。
検査方法はあなたが一番いいと思うものを選んで下さい。保健所か、病院か。
それとも検査キットを使って自宅で検査か。あなたの事情に合わせて選んで下さい。
そして、重症化する前に、手遅れにならないように決断して下さい。
・・3.早期の性感染症検査があなたを救います
・
クラミジア感染症は若い女性を中心に、100万人以上の感染者がいます。
また、先進国の中では唯一日本だけがHIV感染者が増え続けています。
今や性感染症は特別な病気ではありません。私やあなたのように、ごく普通の人が普通の
日常生活の中で感染するのです。何か特別な人が、特別な場所で感染するのではありません。
こんな世の中にあって、あなたがあなた自身の身を守るためには、例え何も自覚症状がなくても、
検査が必要なこともあります。
あなたが感染の可能性に思い当たる過去、行為があるなら、重症化をさけるために早めの検査を
受けることをお勧め致します。
多少のお金と時間を使っても、感染していないと分かれば大きな安心ですし、万一感染が
見つかれば早期治療が可能となり、あなたにとって救命的検査になるかも知れません。
その典型がHIV感染であることは先ほども説明しました。
しかし、私はHIV検査の結果を知るのが怖くてなかなか保健所に行けませんでした。
HIVの場合は感染すると完治出来ませんから、検査結果を知ることが怖いのです。
私は3ヶ月間悩んだあげく、やっとの想いでHIV検査を受けることが出来ました。
それは、私が最も恐れるべきは
HIV検査の結果ではなく、検査を受けずにいきなりエイズを発症すること
だと悟ったから検査を受けることが出来たのです。
他の性感染症でも同じです。生命の危機まで至らなくても、不妊症や子宮外妊娠、前立腺炎
など、症状が重症化することを思えば、勇気を振り絞って検査を受けることが出来るはずです。
あなたにとって、検査を先延ばしにすることで得られるメリットは何ひとつありません。
より重症化のリスクが増すだけです。どうかそれを忘れないで下さい。
では、最後にどうしても保健所や病院には行きたくない、行けないと言うあなたの為に、色んな
性感染症の検査キットをご紹介しておきましょう。
実は私も2種類使いました。保健所や病院まで行かなくていいし、家族にさえナイショで簡単に
自宅で検査が可能です。
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◇一度にまとめて検査、頼りになる検査キットです
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◇対象を絞り込んだ検査キットです
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◇一番多くの人に使われている検査キットがこちらです
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最後の最後にひとこと言わせて頂くと、もしもあなたの都合がつくなら、なるべく保健所で
検査を受けるのが一番いいと思います。(検査可能な病気は限られますが)
無料、匿名だし、専門スタッフもフォローしてくれます。私にも色々と教えてくれました。
むろん、あくまでもあなたの都合が最優先であり、可能であれば、と言うお話です。
では、あなたが1日も早く性感染症の感染不安を解消できるよう、お祈りしています。
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